はじめに
私が投資対象にしているKDDIに関して、2023年3月期の決算短信に基づいて、ファンダメンタル分析を実践します。
なお、決算短信は、KDDIの下記サイトで参照できます。
自己資本比率とROE
自己資本比率は43%であり、問題のない水準だと思います。
当期利益 | 自己資本 | ROE |
---|---|---|
677,469 | 5,122,409 | 13.2% |
親会社の所有者に帰属する当期利益を入力
ROEは、それなりに高い水準だと思います。
売上高
売上高が増えています。
売上総利益と営業利益
売上総利益 | 売上総利益率 | 営業利益 | 営業利益率 | |
---|---|---|---|---|
2022年3月期 | 2,462,119 | 45.2% | 1,060,592 | 19.5% |
2023年3月期 | 2,411,731 | 42.5% | 1,075,749 | 19.0% |
前期比 | -50,388 | -2.7% | +15,157 | -0.5% |
売上総利益が前期比で減少していますが、売上総利益率40%以上の高い水準を維持しています。
営業利益に関して、「当期の経営成績の概況」によると、燃料費高騰及び通信障害による影響があったものの、売上高の増加等により、増えたとのことです。
営業利益率も19%台と安定しています。
売上総利益に対する減価償却費の比率
減価償却費 | 売上総利益に対する比率 | |
---|---|---|
2022年3月期 | 728,101 | 29.6% |
2023年3月期 | 697,152 | 28.9% |
前期比 | -30,949 | -0.7% |
売上総利益に対する減価償却費の比率は、一定の範囲内に抑制できていると思います。
営業利益に対する支払利息の比率
支払利息 | 営業利益に対する比率 | |
---|---|---|
2022年3月期 | 6,681 | 0.63% |
2023年3月期 | 7,142 | 0.66% |
前期比 | +461 | 0.03% |
営業利益に対する支払利息の比率は、極めて低い水準です。
キャッシュフロー
営業活動CFがプラスを維持しており、本業でしっかりと稼いでいると認められます。
投資活動CFがマイナスを維持しており、しっかりと投資していると認められます。
フリーCFがプラスを維持しており、良好だと思います。
株価と1株当たり当期利益(次期予想)
株価 | 1株当たり当期利益(次期予想) | 予想PER |
---|---|---|
4,415円 | 320.35円 | 13.8倍 |
直近の株価推移からすると、予想PERが高めかもしれません。
配当金に関して、引き続き連続増配を維持しています。
増配に関して、売上高と営業利益の増加に裏付けされており、今後も安定したインカムゲインの増大が期待できると判断しています。
現在の予想PERに関して、将来のリターンに対して、必ずしも割高でないと思います。
まとめ
私は、KDDIに関して、長期投資の対象として、安定した利益成長が期待できると判断します。
※あくまでも、私の判断であり、必ずしも正しいとは限りません。
単元未満株取引を利用して、段階的な買付を継続したいと思います。
KDDIに関して、下記の投稿にて、銘柄選択の実践例を紹介していますので、よろしければ参照して下さい。
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