銘柄選択の実践 伊藤忠商事

個別銘柄

はじめに

個別銘柄の選択に関して、私が投資対象としている伊藤忠商事で実践例を紹介します。

有望そうなセクターを選択する

メディアの情報だと、総合商社が有望そうに思えます。
私自身、総合商社は、日本がグローバルで強みを発揮できるセクターだと考えています。

次に、数値上の裏付けを行い、投資対象の銘柄を選択します。

同業他社と比較して、パフォーマンスが優れている企業を選択する

マネックス証券の銘柄スカウターで銘柄比較を行います。

銘柄名伊藤忠商事三菱商事三井物産住友商事丸紅
ROE21.83%15.01%17.98%16.20%20.90%
自己資本比率34.6%31.4%37.6%33.4%27.2%
出典元:マネックス証券 銘柄スカウター

伊藤忠商事に関して、ROEが最も高く、かつ、自己資本比率が高い方です。
伊藤忠商事は、比較的少ない借金で、最も効率よく稼いでいると思います。

次に、伊藤忠商事に関して、各年度の有価証券報告書より、分析対象の数値をExcelに入力し、業績の推移を確認します。
また、計算式により各指標を求めます。

売上高が増えているか

ある程度の増減があるものの、概ね右肩上がりで増えていると思います。

営業利益率が安定または改善しているか

売上高に対する営業利益(売上総利益-販売費及び一般管理費)の比率を計算して、営業利益率を求めます。

売上高が大幅に増えた2018年度は低下しているものの、その後は改善傾向が認められます。

営業利益に対する支払利息の比率が低い水準か

営業利益に対する支払利息の比率を求めます。

2018年度を境にして、改善傾向が認められ、低い水準にあります。

キャッシュフローは良好か

営業CF(営業活動によるキャッシュフロー)、投資CF(投資活動によるキャッシュフロー)、財務CF(財務活動によるキャッシュフロー)を入力します。
営業CFから投資CFを差し引いて、フリーCF(フリーキャッシュフロー)を求めます。

営業CFより、本業でしっかりと稼いでいると認められます。
また、フリーCFに改善傾向が認められます。

数値を分析した結果

分析結果をまとめると、以下の通りです。
 ・売上高が増えている
 ・営業利益率が改善している
 ・営業利益に対する支払利息の比率が改善しており、低い水準にある
 ・キャッシュフローが良好だと思われる

上記の理由により、私は、伊藤忠商事を投資対象として有望だと判断します。
※あくまでも私の判断であり、必ずしも正しいとは限りません。

財務諸表の分析で活用している書籍

財務諸表を読むにあたり、下記の投稿にて、私が活用している書籍を紹介していますので、よろしければ参照して下さい。

個別銘柄リスクへの対応

個別銘柄リスクへの対応として、以下の手法を採用しています。
 ・ポートフォリオの10%以内に抑制
 ・単元未満株取引で少額投資

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