はじめに
私の保有銘柄であるキッコーマンに関して、2025年3月期の決算短信に基づいて、利益成長を持続できるか、考察します。
キッコーマンの決算短信は、下記サイトで参照できます。

決算短信 | キッコーマングループ 企業情報サイト
決算短信のページです。キッコーマンのIR情報をご覧いただけます。
成長の踊り場?
親会社の所有者に帰属する当期利益は、以下の通りです。
2026年3月期に関して、2025年3月期を下回る会社予想となっています。
成長の踊り場を迎えているとも解釈できます。
自己資本利益率(ROE)
自己資本利益率(ROE)は、以下の通りです。
時期 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 自己資本 | ROE |
---|---|---|---|
2024年3月期 | 57,600百万円 | 491,355百万円 | 11.7% |
2025年3月期 | 61,695百万円 | 508,539百万円 | 12.1% |
利益を蓄積しつつ、資本効率を維持できていると思います。
キッコーマンは、2025~2027年度の中期経営計画にて、ROE12%以上とする目標を掲げています。
今後、成長投資や株主還元を通じて、資本効率を維持できるかが重要だと思います。
米国での新工場建設
2026年秋に出荷開始の予定で、米国での新工場建設が進んでいます。

キッコーマン 米国第3工場建設に関するお知らせ | キッコーマングループ 企業情報サイト
キッコーマン 米国第3工場建設に関するお知らせ キッコーマンのニュースリリース・お知らせをご覧いただけます。
売上総利益率と営業利益率
時期 | 売上総利益率 | 営業利益率 |
---|---|---|
2024年3月期 | 34.6% | 10.1% |
2025年3月期 | 33.7% | 10.4% |
2026年3月期(会社予想) | – | 10.1% |
一定のパフォーマンスを維持していると思います。
売上総利益に対する減価償却費
売上総利益に対する減価償却費の比率は、以下の通りです。
時期 | 売上総利益に対する減価償却費 |
---|---|
2024年3月期 | 10.5% |
2025年3月期 | 11.3% |
今後、新工場の稼働に伴い、減価償却費の増加が予想されます。
一方、売上総利益に対する減価償却費に関して、低い水準を維持しており、新工場の稼働に伴う負担増を吸収する余地があるのではないか、と思います。
キャッシュフロー
キャッシュフローの推移は、以下の通りです。
本業で稼いだキャッシュにて投資資金を賄いつつ、フリーキャッシュを確保できていると思います。
まとめ
各種指標に照らして、成長投資に伴う負担増を吸収し、資本効率を維持する余地があるのではないか、と思います。
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