信越化学工業 市況の波を超えて利益成長を持続できるか

個別銘柄

はじめに

私の保有銘柄である信越化学工業に関して、2025年3月期の決算短信に基づいて、市況の波を超えて利益成長できるか、考察します。

信越化学工業の決算短信は、下記サイトで参照できます。

決算短信 - 信越化学工業株式会社

自己資本比率とROE

資本構成は、以下の通りです。

自己資本比率が82.6%であり、高い水準です。

自己資本利益率(ROE)は、以下の通りです。

時期親会社株主に帰属する当期純利益自己資本ROE
2024年3月期520,140百万円4,257,922百万円12.2%
2025年3月期534,021百万円4,656,236百万円11.5%

利益が蓄積される一方、ROEがやや低下しています。
今後、資本効率を維持しながら、利益成長できるかが重要だと思います。

売上総利益率と営業利益率

売上総利益率と営業利益率は、以下の通りです。

時期売上総利益率営業利益率
2024年3月期37.7%38.4%
2025年3月期29.0%29.0%

安定して高い水準を維持していると思います。

キャッシュフロー

キャッシュフローの推移は、以下の通りです。

営業活動によるキャッシュフローが増えています。
特に、業績上、追い風となった2023年3月期と比較しても、増えています。

フリーキャッシュフローに関して、定期預金への預入による支出が増えた2024年3月期がマイナスとなったものの、2025年3月期にプラス金額が増えています。

逆境下での成長投資の余地

2026年3月期第1四半期の会社予想では、営業利益の減少、売上総利益率と営業利益率が低下する内容となっています。

高い水準の自己資本比率、売上総利益率と営業利益率、良好なキャッシュフローに照らして、逆境下で成長投資を継続する余地があると判断します。

まとめ

私は、信越化学工業に関して、長期的な成長性にポートフォリオの一部を賭ける方針です。

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