はじめに
評価損益マイナスの保有銘柄をホールド/損切りするかの判断に関して、具体的な銘柄の事例とともに、私が採用している基準を説明します。
キッコーマン
キッコーマンに関して、評価損益マイナスとなった時期があります。
そのとき、成長ストーリーに賭けて、ホールドすることにしました。
しょうゆという確立されたブランドに基づく長期的な競争優位性と、海外事業の伸びによるグローバルな成長というストーリーが健在だと判断しました。
下記の投稿にて、ホールドの判断を説明していますので、よろしければ参照して下さい。
※記載している株価は、株式分割前のものです。
サカタのタネ
サカタのタネに関して、評価損益マイナスが継続してます。
今後、売上高増減率、営業利益率、PERなどが想定範囲内で推移するならば、反転の見込みがあると判断しています。
下記の投稿にて、シミュレーション結果などを説明していますので、よろしければ参照して下さい。
ユニバーサル園芸社
ユニバーサル園芸社に関して、評価損益マイナスとなり、当時の決算短信(2024年6月期第1四半期)を見て、損切りしました。
2024年6月期第1四半期の時点では、営業利益が前年同期比で落ち込みました。
営業利益率に関して、私が銘柄選択時にスクリーニングした基準を下回っていました。
下記の投稿にて、損切りの判断を説明していますので、よろしければ参照して下さい。
その後、2024年6月期の本決算では、営業利益などが増益となりました。
営業利益率に関して、前年比でやや低下したものの、私が銘柄選択時にスクリーニングした基準内でした。
将来実現される利益成長と、株価に織り込まれている成長期待
私は、長期的な競争優位性が期待できる企業の株式を、適正な水準の株価でバイ・アンド・ホールドしたいです。
適正な水準の株価とは、将来実現される利益成長に対して、株価に織り込まれている成長期待が妥当な範囲であることだと思います。
長期的な競争優位性に基づく成長ストーリーが持続し、かつ、適正な水準の株価でバイ・アンド・ホールドしたのならば、短期的に評価損益マイナスとなっても、長期的には相応のリターンを得られると考えています。
むろん、将来実現される利益成長を正確に予測することは、難しいと思います。
過去および現在のパフォーマンスから類推していきたいです。
他の保有銘柄との分散効果
私は、ホールドするか、損切りするかの判断において、他の保有銘柄との分散効果も考慮する方針です。
例えば、ある銘柄が評価損益マイナスとなっても、他の株式グループに属する銘柄が好調で、ポートフォリオ全体で評価損益プラスならば、急いで損切りする必要はないと思います。
まとめ
私は、評価損益マイナスの保有銘柄をホールドするか、損切りするかの判断において、主に下記の基準を採用しています。
・長期的な競争優位性に基づく成長ストーリーが持続しているか
・企業のパフォーマンスやマーケットの成長期待が想定範囲内で推移しているか
・他の保有銘柄との分散効果上、ポートフォリオに組み入れる意義があるか
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