はじめに
個別銘柄の選択に関して、私が投資対象としている三菱UFJフィナンシャル・グループで実践例を紹介します。
有望そうなセクターを選択する
メガバンクに関して、私の見方は以下の通りです。
・それなりの安定収益が期待できる
・金利上昇の局面では、収益の改善が期待できる
次に、数値上の裏付けを行い、投資対象の銘柄を選択します。
効率的に稼いでいるか
同業他社と比較して、パフォーマンスが優れている企業を選択します。
マネックス証券の銘柄スカウターで銘柄比較を行います。
銘柄名 (銘柄コード) | 三菱UFJFG (8306) | みずほFG (8411) | 三井住友FG (8316) |
---|---|---|---|
ROE | 6.69% | 5.79% | 5.91% |
自己資本比率 | 4.6% | 3.8% | 4.7% |
ROEから判断すると、三菱UFJフィナンシャル・グループが最もパフォーマンスが優れていると思います。
次に、各年度の有価証券報告書より、分析対象の数値をExcelに入力し、業績の推移を確認します。
また、計算式により各指標を求めます。
なお、有価証券報告書は、金融庁のEDINETで参照できます。
収益が安定または改善しているか
2020年度に落ち込んでいます。
2021年度は、やや改善して、2017年度の水準以上に達しています。
2021年度に関して、経常収益の内訳を確認します。
約3割を占める貸出金利息に関して、金利が上昇すれば改善するのではないか、と思います。
一方、金利が上昇すると、お金を借りて事業を営む他セクターにとって、利益を圧迫する要因になります。
金利に関して、他セクターとの逆相関が期待できるのはないか、と思います。
経常利益率が安定または改善しているか
経常利益率に関して、2019年度と2020年度に低下したものの、20%以上の高い水準まで改善しています。
キャッシュフローが良好か
キャッシュフローに関して、営業活動CFがプラスを維持しており、問題ないと思います。
株価が適正な水準か
投資指標は以下の通りです。
予想連結PER | 株価 |
---|---|
11.5倍 | 963.0円 |
2022年12月、日本銀行が長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げ後、株価が上昇しました。
それでも、PER上、極端に高くはないと思います。
まとめ
ポートフォリオの一部に組み入れる意味はあると思います。
※あくまでも、私の判断であり、必ずしも正しいとは限りません。
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