銘柄選択の実践 光フードサービス

個別銘柄

はじめに

個別銘柄の選択に関して、私が投資対象へ追加することにした光フードサービスで実践例を紹介します。

企業のホームページです。

光フードサービス株式会社 | 日本一の立呑みブランドを目指す会社
ひとつでも多くの「笑顔」と「笑い声」に出会いたいという理念のもと、日本一の立呑みブランドを目指し居酒屋経営を行っております。「立呑み焼きとん大黒5店舗」・「立呑み魚椿1店舗」・「立喰い椎名牧場1店舗」の3業態7店舖を展開しております。

有望そうな企業

会社四季報オンラインにて、創業者社長のインタビュー記事を読んで、投資先として興味を持ちました。
ベーシック会員以上の有料記事です。

会社四季報オンライン|株式投資・銘柄研究のバイブル

特に、小規模店舗で高い利益率を追求する経営姿勢に魅力を感じました。

売上高の推移

売上高の推移は、以下の通りです。
2019年11月期~2023年11月期の実績は2023年11月期の有価証券報告書を、2024年11月期の会社予想は2024年11月期第1四半期の決算短信を参照しました。

2021年11月期は落ち込んでいます。
コロナ禍の影響と思われます。
それ以外の時期は、概ね右肩上がりです。

従業員数の推移

従業員数の推移は、以下の通りです。
2023年11月期の有価証券報告書を参照しました。

コロナ禍の時期を含めて、安定的に増えています。

営業利益率の推移

営業利益率の推移は、以下の通りです。
有価証券報告書で営業利益が確認できた2022年11月期以降を掲載しています。

2023年11月期と2024年11月期(会社予想)では、約12%であり、高い水準だと思います。
一方、2022年11月期が低い水準です。

2022年11月期と2023年11月期に関して、売上総利益率はともに約72%です。
一方、売上総利益に対する販売費及び一般管理費は、2023年11月期が83.7%なのに対して、2022年11月期が95.9%であり、営業利益を圧迫しています。
有価証券報告書に記載されている販売費及び一般管理費の内訳は、以下の通りです。

2022年11月期は、給与手当、地代家賃、減価償却費などに対して、売上高が少なかったと思います。
一方、2023年11月期は、売上高の拡大に伴い、営業利益率が改善しています。

営業利益に対する支払利息の比率

営業利益に対する支払利息の比率は、以下の通りです。

営業利益率が低い水準であった2022年11月期はともかく、2023年11月期は低い水準です。

キャッシュフロー

キャッシュフローの推移は、以下の通りです。
有価証券報告書でキャッシュフローが確認できた2021年11月期以降を掲載しています。

投資活動によるキャッシュフローに関して、コロナ禍の時期を含めて、しっかりと投資できていると思います。
財務活動によるキャッシュフローに関して、コロナ禍の時期に借金を増やしたと思われますが、その後、しっかりと返済できていると思います。

自己資本比率とROE

資本構成は、以下の通りです。
東証グロースへの新規上場に伴う資金調達が反映されたと思われる2024年11月期第1四半期の決算短信を参照しました。

自己資本比率が47.4%であり、健全な水準だと思います。

2023年11月期の当期純利益は201,040千円であり、2024年11月期第1四半期の自己資本1,176,178千円に対して、ROEは17.1%です。
ROEが高い水準だと思います。

株価指標

株価指標は、以下の通りです。

※1 2024年11月期の当期純利益(会社予想)に対して、2024年11月期第1四半期の期中平均株式数682千株を除算
※2 2024年11月期第1四半期の純資産に対して、2024年11月期第1四半期の期末発行済株式数992千株を除算

予想PERに関して、営業利益率やROEの水準を踏まえると、適正な水準ではないか、と思います

自己資本とROEに基づく成長シミュレーション

自己資本とROEに基づく成長シミュレーションを行います。
ROEから算出した利益が自己資本として蓄積されていくシミュレーションです。
現在、配当が実施されていないため、配当による差引は考慮しません。

10年後、自己資本は、現在の4.85倍になる計算です。
※あくまでも、想定に基づくシミュレーション結果であり、将来を保証するものではありません。

4.24倍の実績PBRに対して、正当化できる数値だと思います。

まとめ

創業者社長のインタビュー記事、ホームページの内容、財務諸表の数値などと照らして、長期的な成長性が期待できると判断します。
※あくまでも、私の判断であり、必ずしも、正しいとは限りません。

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