はじめに
私がバイ・アンド・ホールドの支えにしている、バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」を紹介します。
本書の概要
幅広く分散投資するインデックス・ファンドをバイ・アンド・ホールドすることの優位性を、バブルの歴史、テクニカル戦略との対比、ファンダメンタル分析の限界、アクティブ・ファンドが市場平均に勝ち続けることの難しさなどを示しながら、説明しています。
国際分散投資への支え
本書では、国際分散投資のメリットを説明しています。
例えば、2000年代最初の10年、主要先進国(アメリカ、ヨーロッパ、日本)の株価水準が低調だったのに対し、新興国株式では高いリターンを享受できた事例を挙げています。
私は、国際分散投資を採用しています。
確定拠出年金とNISAのそれぞれの保有比率は、以下の通りです。
確定拠出年金では、全面的に、国際分散のインデックス投資を採用しています。
NISAでは、全世界株式ETFをコアにしています。
個別銘柄投資への戒め
私は、個別銘柄に関して、ファンダメンタル分析で有望と判断した企業を対象に、バイ・アンド・ホールドを原則として投資を行っています。
また、株価が適正な水準か、参考にするため、株価シミュレーションを行っています。
例えば、投資先のサカタのタネに関して、現在の当期利益10年平均成長率である20.5%が、今後10年続く想定で、シミュレーションを行い、以下のような結果になりました。
10年後、想定する利益成長が実現するならば、PERが10倍だとしても、十分なリターンが得られる結果だと思います。
詳細は、下記の投稿を参照して下さい。
ただし、過去の利益成長が、必ずしも将来の利益成長を保証するものではないことを肝に銘じる必要があります。
将来、10年平均成長率20%の利益成長が実現する可能性も、実現しない可能性もあります。
一方向に賭けるのは避けたいです。
私は、個別銘柄リスクへの対応として、以下の手法を採用しています。
・各個別銘柄をポートフォリオの10%以内に抑制
・単元未満株取引で少額投資
アクティブ・ファンド積立への戒め
私は、下記のアクティブ・ファンドに定期積立を行っています。(2023/01/12時点)
三井住友・中小型株ファンド
フィデリティ・アジア株・ファンド
アクティブ・ファンドが市場平均に勝ち続けるのが難しいことを踏まえて、保有比率を低くしています。
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