企業分析におけるChatGPTの活用

投資方針・運用状況

はじめに

企業分析におけるChatGPTの活用に関して、個別株投資における私の方針を説明した上で、実践例と見解を紹介します。

個別株投資における私の方針

私は、個別株投資において、長期的な成長性の期待できる企業の株式をバイ・アンド・ホールドする方針です。
財務諸表を読み、数値上の裏付けを行い、自分なりの根拠を持つことが大切だと考えています。

私は、有価証券報告書や決算短信に記載された財務諸表を参照しながら、Excelに分析対象の項目値を入力し、計算式で利益率などの指標を算出する手法を採用してきました。

企業分析におけるAIの活用

絞り込んだ分析対象の項目だけでなく、有価証券報告書や決算短信の記載内容を網羅的・横断的に分析したいと思いました。
また、自分なりの根拠に関して、AIの分析と照らし合わせたいと思いました。
そのため、AIを活用することにしました。

普段、別件で使用しているCopilotに、有価証券報告書や決算短信のPDFを読み込ませて、企業分析するのに適したAIを質問しました。
Copilotの回答と、私の目的を照らして、ChatGPTを活用することにしました。

情報源の取得とアップロード

私の保有銘柄に関して、金融庁のEDINETより、10年間の有価証券報告書をPDF形式でダウンロードしました。

EDINET
EDINETの閲覧サイトです。有価証券報告書、有価証券届出書、大量保有報告書、公開買付届出書等の開示書類を閲覧できます。

PDFのファイル名は、「企業名_決算期有価証券報告書.pdf」にしました。
例えば、日本特殊陶業の2016年3月期の有価証券報告書ならば、「日本特殊陶業_2016年3月期有価証券報告書.pdf」です。
ファイル名にて、どの企業の、どの決算期の有価証券報告書であることを明確にすることで、AIが複数ファイルを分析するのに、分析精度が向上するのではないか、と思います。

業績の変遷と長期的な成長性の分析依頼

10年間の有価証券報告書をアップロードした上で、以下の役割と評価軸を指定して、分析依頼しました。
また、アップロードしたファイルが、対象企業の各期の有価証券報告書であることを伝えました。

役割企業分析を行うアナリスト
評価軸業績の変遷
長期的な成長性

回答内容は、私にとって、満足できるものでした。
業績の変遷や長期的な成長性に関して、根拠を示しながら説明されています。
また、リスクを把握する上でも、有意義だと思いました。

研究開発活動の分析依頼

私の保有銘柄のうち、研究開発活動が重要な役割を担っている企業に関して、研究開発活動の分析を依頼しました。

評価軸は、「競争優位性の実現」と「費用負担」を指定しました。
研究開発費に関して、有価証券報告書の【研究開発活動】に総額が記載されている旨を伝えると、分析精度が向上すると思います。

回答内容は、私にとって、満足できるものでした。
私の描いている成長ストーリーと照らし合わせる上で、有意義だと思いました。

Excelによる分析と併用

自分自身の評価軸に基づいて、Excelで分析対象の項目値を入力して、評価対象の指標を算出することも大切だと思います。

例えば、私は、Excelにて、売上総利益と研究開発費を入力して、「売上総利益に対する研究開発費」の比率を算出しています。
上記の「研究開発活動の分析依頼」のAIからの回答内容と照らし合わせることで、自分なりの根拠を強化できると思います。

まとめ

私は、ChatGPTにて、保有銘柄に関して、10年間の有価証券報告書PDFを読み込ませて、分析依頼しました。
役割、評価軸の指定、補足説明などを適切に行えば、満足できる回答を得られると思いました。
今後とも、ChatGPTを企業分析に活用したいと思います。

一方、自分なりの根拠を持って判断する上で、AIの回答内容と、Excelによる分析を照らし合わせることも大切だと思います。

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