利益成長の持続性チェック 信越化学工業 2024年3月期

個別銘柄

はじめに

私の保有銘柄である信越化学工業に関して、2024年3月期の決算短信に基づいて、利益成長の持続性をチェックします。

決算短信は、信越化学工業の下記サイトで参照できます。

決算短信 - 信越化学工業株式会社

売上高と利益

売上高と利益は、以下の通りです。

売上高と利益とも、2023年3月期と比較して、減少しています。
2022年3月期と比較すると、増えています。

営業利益に関して、利益率に換算すると、以下の通りです。

直近と比較すると、低下しているものの、高い水準だと思います。

売上総利益に対する減価償却費

売上総利益に対する減価償却費の比率は、以下の通りです。

直近と比較すると、上昇しているものの、一定範囲内に抑制できていると思います。

営業利益に対する支払利息

営業利益に対する支払利息の比率は、以下の通りです。

極めて低い水準です。

キャッシュフロー

キャッシュフローは、以下の通りです。

営業活動によるキャッシュフローに照らして、しっかりとキャッシュを稼げていると思います。

投資活動によるキャッシュフローが大きくマイナスになっています。
内訳は、以下の通りです。

定期預金への預入による支出が増えています。

財務活動によるキャッシュフローの内訳は、以下の通りです。

借入金による収入は、ほとんど増えていません。
自社株買いの支出が減少したことにより、マイナス幅が小さくなっています。

資産の状況

総資産と純資産は、以下の通りです。

純資産の増加に伴い、総資産が増加しています。
利益をしっかりと蓄積できていると思います。

資本構成は、以下の通りです。

自己資本比率が83.1%であり、高い水準です。
営業利益に対する支払利息の比率と合わせて、極めて良好な財務状況だと思います。

自己資本利益率(ROE)

自己資本と親会社株主に帰属する当期純利益から計算したROEは、以下の通りです。

直近と比較すると、パフォーマンスが低下していますが、それなりの水準を維持していると思います。

成長への投資

国内で新工場を設営することが発表されています。
第一期に関して、全て自己資金で賄うとのことです。

信越化学、国内で新拠点を設営 - 信越化学工業株式会社
信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:斉藤恭彦)は、半導体露光材料事業の拡大に向け、同事業で四番目の拠点となる工場を、群馬県伊勢崎市に建設することを決定しました。 当社は同市内に約15万㎡の事業用地を取得し、その用地に

利益成長の持続性に関する判断

目先のパフォーマンスに関して、前年比で低下しているように見えます。
それでも、それなりの水準を維持できていると思います。

成長への投資に関して、借入金に依存しないで拡大する余地が大きいと思います。

まとめ

長期的な成長性に期待して、バイ・アンド・ホールドを継続しようと思います。

信越化学工業に関して、下記の投稿にて、銘柄選択の実践例を紹介していますので、よろしければ参照して下さい。

銘柄選択の実践 信越化学工業
個別銘柄の選択に関して、私が投資対象としている信越化学工業で実践例を紹介します。

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