はじめに
2024年からスタートする新NISAでの成長投資枠の活用として、アクティブ・ファンドへの投資を考察します。
アクティブ・ファンドの保有比率
私の証券全体のポートフォリオは、以下の通りです。
1.3%の保有比率で、株式アクティブ・ファンドをポートフォリオに組み入れています。
日本の中小型株を投資対象にしているアクティブ・ファンドへの定期積立を行っています。
新NISAの成長投資枠
新NISAに関して、金融庁の下記サイトに説明が記載されています。
新NISAの成長投資枠では、除外条件に該当するファンド以外、アクティブ・ファンドにも投資可能です。
現時点の対象商品は、投資信託協会の下記サイトに掲載されています。
アクティブ・ファンドの魅力-インデックス投資と比較して
インデックスとは異なる観点で、銘柄選択とポートフォリオ構成を行うことにより、インデックス投資を上回る成長性または安定性を発揮できるかもしれません。
アクティブ・ファンドの魅力-個別銘柄への投資と比較して
投資対象が同じタイプならば、個別銘柄への投資よりも、リスク分散できると思います。
プロによる運用の成果が期待できるかもしれません。
アクティブ・ファンドのデメリット-運用コスト
一般的に、アクティブ・ファンドは、インデックス・ファンドよりも運用コストが高いです。
運用コスト差引後の資産推移に関して、下記のパターンでシミュレーションします。
商品 | インデックス・ファンド | アクティブ・ファンド |
---|---|---|
ファンドの運用コスト | 年率0.1% | 年率1.6% |
投資対象の年平均成長率 | 5% | 5% |
現在の元本を1として、毎年+1新規資金を追加する運用を想定します。
運用コスト差引後の資産は、以下の計算式で求めます。
(前年の資産-前年の資産×運用コスト)+(前年の資産-前年の資産×運用コスト)×年平均成長率+新規資金1
投資対象が同じ成長率ならば、運用コストが高い分、期間が長くなるほど、アクティブ・ファンドが不利になります。
上記のパターンだと、アクティブ・ファンドが勝つには、運用コストの差分である1.5%を超えるパフォーマンスの発揮が必要です。
アクティブ・ファンドのメリット・デメリット-投資対象のリスク
幅広く分散されたインデックス投資と比較して、投資対象としているタイプ固有のリスクを負うことになります。
下落相場において、投資対象がマーケット全体よりも大きく負けるかもしれません。
一方、長期的な観点で、適切な銘柄選択とポートフォリオ構成が実現できているアクティブ・ファンドならば、下落相場で大きく負けることを避けつつ、長期的な成長性を享受できるかもしれません。
まとめ
低コスト、かつ、幅広く分散されたインデックス・ファンドへの投資こそが、長期的にお金を増やす上で、簡単、かつ、着実な手法だと思います。
一方、インデックス投資をコアにしつつ、長期的に堅調なパフォーマンスが期待できるアクティブ・ファンドをポートフォリオの一部に組み入れることは、成績の底上げにつながるかもしれません。
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