株式以外への投資 個人向け日本国債10年

投資方針・運用状況

はじめに

私は、確定拠出年金とNISAにて、株式をメインに資産運用しています。
一方、資産の安定性を高めるため、確定拠出年金とNISAの枠外で、10年満期の個人向け日本国債をポートフォリオの一部に組み入れています。
10年満期の個人向け日本国債を考察します。

個人向け国債について

個人向け国債について、財務省の下記サイトで説明が記載されています。

個人向け国債 : 財務省
こちらは、財務省の個人向け国債のWEBサイトです。個人の方が買いやすい安全で手軽な個人向け国債には、変動10年、固定5年・3年の3つの種類があり、それぞれの特徴をわかりやすく説明しています。また、現在募集中の個人向け国債の情報も掲載していま...

10年満期は、変動金利型で、直近の利率は年0.33%です。(第154回債)

外国債券と比較してのメリット・デメリット

利率0.33%は、外国債券と比較して低いです。
一方、為替変動に関係なく、一定のリターンを確保できるメリットがあると思います。

下記の条件で、外国債券と個人向け日本国債のリターンをシミュレーションします。

銘柄個人向け日本国債外国債券
利率0.33%3%
期間10年10年
買付金額(外貨)1,000ドル
買付金額(円貨)130,000円130,000円
(1ドル130円で買付)

10年後の元本+リターンを、買付金額+買付金額×利率×10年後で計算します。

銘柄個人向け日本国債外国債券
元本+リターン134,290円1,300ドル

次に、元本+リターンに関して、外国債券の円換算額を、個人向け日本国債と比較しながら、為替による変動をシミュレーションします。

利率3%の外国債券に関して、1ドル130円で買付した場合、1ドル100円の相場だと、円換算後のリターンがゼロになります。
一方、1ドル110円以上では、個人向け日本国債よりも大きなリターンが得られます。
外国債券への投資を否定するつもりはありませんが、為替リスクがない点で、個人向け日本国債をポートフォリオの一部に組み入れるメリットは、それなりにあると思います。

株式と比較してのメリット・デメリット

株式に関して、私は、利益成長によるリターン増大が期待できる点で、お金を増やす目的において、最有力の投資先と考えています。

株式に関して、年平均成長率10%、PER10倍の企業をモデルにして、10年後の元本+リターン(キャピタルゲインのみ)をシミュレーションします。
モデルケースは以下の通りです。

現在および10年後のPER現在の株価現在の1株当り利益想定する年平均成長率
10倍1,300円130円10%

上記の銘柄を100株130,000円で買付を行ったとします。

10年後、想定する利益成長が実現するならば、個人向け日本国債と比較して、元本+リターンは以下の通りです。

年平均成長率10%、PER10倍の企業の株式が、個人向け日本国債よりもリターンを大きく上回っています。
一方、株式では、経済全体の低迷や個別企業の業績悪化により、想定する利益成長が実現しない懸念もあります。

まとめ

資産の安定性を高めるため、個人向け日本国債(変動金利型10年満期)をポートフォリオの一部に組み入れる意味は、それなりにあると思います。
ただし、お金を増やす目的の投資では、やはり株式がメインだと思います。

コメント