利益成長の持続性チェック 伊藤忠商事 2024年3月期

個別銘柄

はじめに

私の保有銘柄である伊藤忠商事に関して、2024年3月期の決算短信に基づいて、利益成長の持続性をチェックします。

決算短信は、伊藤忠商事の下記サイトで参照できます。

決算公表資料(短信等)|伊藤忠商事株式会社
伊藤忠商事株式会社の「決算公表資料(短信等)」についてご紹介いたします。伊藤忠商事は繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において幅広いビジネスをグローバルに展開する大手総合商社です。

収益と営業利益

収益と営業利益は、以下の通りです。

2024年3月期に関して、前年比でほぼ横ばいです。

営業利益に関して、利益率に換算すると、以下の通りです。

約5%の水準で安定しています。

セグメント別収益

セグメント別収益は、以下の通りです。

食料や住生活などが伸びています。

セグメント別収益の比率は、以下の通りです。

セグメント別収益の比率上も、非資源分野での成長が期待できると判断しています。

当社株主に帰属する当期純利益

当社株主に帰属する当期純利益は、以下の通りです。

2024年3月期の実績は、前年比で小さな増え幅に留まりました。
一方、2025年3月期は、大きく増える会社予想となっています。

営業利益に対する支払利息

営業利益に対する支払利息は、以下の通りです。

支払利息の比率が増加しています。
決算短信によると、米ドル金利上昇に伴い支払利息が増加したとのことです。

キャッシュフロー

キャッシュフローは、以下の通りです。

営業活動によるキャッシュフローのプラス幅が増えており、キャッシュをしっかりと稼げていると思います。

資産の状況

総資産と純資産は、以下の通りです。

2023年3月期が前年比で減益となり、2024円3月期の増益幅が小さく、資産の増え幅が小さいと思います。

資本構成は、以下の通りです。

自己資本比率に関して、一般的な水準としてそれほど高くないと思います。
米ドルの高金利が続くと、支払利息が利益を圧迫する懸念もあります。

自己資本利益率(ROE)

自己資本比率(ROE)は、以下の通りです。

低下傾向にあります。
ただし、一般的に高い水準だと思います。

下記に、経営方針及び2024年度経営計画が記載されています。

経営方針・経営計画|伊藤忠商事株式会社
伊藤忠商事株式会社の「経営方針・経営計画」についてご紹介いたします。伊藤忠商事は繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において幅広いビジネスをグローバルに展開する大手総合商社です。

ROEを16%とする利益計画となっています。
実績に照らして、達成可能な計画だと思います。

利益成長の持続性に関する判断

2024年3月期の実績だと、成長が鈍化しているように見えます。
一方、2025年3月期の利益計画だと、成長の踊り場を越えることが期待できます。

まとめ

長期的な成長性に期待して、バイ・アンド・ホールドを継続しようと思います。

伊藤忠商事に関して、下記の投稿にて、銘柄選択の実践例を紹介していますので、よろしければ参照して下さい。

銘柄選択の実践 伊藤忠商事
個別銘柄の選択に関して、私が投資対象としている伊藤忠商事で実践例を紹介します。

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